小さな幸せ

小学生の娘は、今朝一泊二日の修学旅行に旅立っていった。

せっかくなので、今日は一日出かけようと目論んでいたら、
朝になって、夫が具合が悪いと言い出した。
まったく、なんて間の悪いこと!
娘が出発する前なので、とりあえず皆で娘を笑顔で送り出す。

その後、夫は会社に連絡して、ふとんにもぐりこんだ。
重病というわけでもなく、ただの風邪か暑気あたりかも。
一日寝ていればよくなる様子なので、私も一旦出かける。
が、予定より早めに帰宅。途中、ツタヤに寄って夫が見たがっていた、
『ALWAYS 三丁目の夕日』のDVDを借りてきた。

夕方から少し調子が良くなった夫と、二人で映画を見る。
舞台は昭和三十年代前半、東京。登場する少年達は、私の長兄とほぼ同世代。
話や写真で見たり聞いたりし、またかすかに記憶に残っている世界。
また夫も少し年少ながら、その時代を覚えている世代だ。

映画の内容もさることながら、二人してその時代を懐かしむ方につい傾く。
「ああ、あんなのあったよね」「そうそう、あの頃はああいう感じだったんだよ」
しばしノスタルジー一色に包まれた。
映画を見終わって、夫が言う。

「あの頃人々は、大きな不幸の中でも、小さな幸せを沢山見つけられたんだな」
うん、うん。夫にしては珍しくいい事を言う。

すると、さしずめ今は、「大きな幸せの中にいるのに人々は気付かず、
わざわざ小さな不幸をひたすら作り出している時代」
なのかもしれない。

最近、毎日のようにニュースで流れる、家族の悲惨な事件。
今と昔、比較してもしかたがないとわかっていながら、ふと考えてしまう。

さて今宵。
いつもにぎやかな娘が一日いないだけで、我が家は何だか不自然でぎこちない。
娘の顔や声が、残像や残響となって家のあちらこちらに漂っている気がする。
恐らく明日には、いっぱいの思い出話をかかえて、娘は元気に帰ってくるし、
夫も会社に行けるだろう。

小さな幸せは、いつも身近なところにあるんだね。
わかっているのだけれど、私達はしょっちゅう忘れてしまうんだ。
[PR]
by riro11 | 2006-07-10 23:57 | 風趣


花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ      (by イノキ)


by riro11

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

カテゴリ

通知
爆笑
激奨
風趣
歓喜
嘆息
苦笑
痛快
感涙
DQⅨ
超個人的

以前の記事

2014年 12月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2013年 12月
more...

PROFILE

大学院生男子、大学生女子の母
首都圏在住  

MY SITE
壱番館:
「普通の専業主婦だって、文句があるさ!」

タグ

検索

その他のジャンル

画像一覧