家族の意味
前回の記事で、夫が自分で買えない物を私が代わって購入、という話を
書きましたが。
今度は、息子のために、あんまり進んで買いたくない買い物をいたしました。
5年かかってやっと完了した息子の歯列矯正ですが、
終わった後も1年間ほどは、せっかく矯正された歯が動いてしまわないように、
就寝中にプロテクターなるものをつけなくてはなりません。
そしてこのプレテクターなるものは、部分入れ歯のような形状なのです。
そしてこれを手で綺麗に洗うのは、なかなか難しい。
そしてとうとうこの間歯医者の先生に、部分入れ歯用洗浄剤を使って洗うようにと
忠告されました。
そして“部分入れ歯用洗浄剤”を買いに行ったのは、もちろん私・・・。
まず“部分入れ歯用”と“総入れ歯用”とどう違うのかが、わからない。
色々並んでいる薬局の棚の前で、しばし考える。
まあ、私が使うとは、よもや店員も考えないでしょうが。おじいちゃんの買い物とでも
思うかも。まさか、息子のためとは思わないか。
こんな程度ならまあどうってことないのですが、以前に夫に、もっと恥ずかしい買い物を
頼まれた事があります。
それは。ボラ○ノールとかプリザ○ースとかいう、某所に注入する軟膏なのですが…。
これもまさかとは思うけど、私が使うんじゃないよ~とアピールするために、
わざわざメモした紙を持って行き、商品名を読み上げたりして、いらぬ苦労をした末、
やっと購入成功。
こうして、つらつら考えてみると、夫と妻 家族は、
『恥ずかしさを共有』できる人間関係、と言えるかもしれませんね。
小説家の故・遠藤周作氏が以前エッセイに、自分は寝る時に無意識に寝巻きや下着を
脱いでいき、最後には素っ裸になるという悪癖を有していると書いておりました。
幸い長年つれそった妻は、その悪癖にもう慣れっこになっていて、気にもとめないので
いいのだが、もし妻が亡くなってしまって後添えをもらったとする。
その時きっと新しい妻は、夜中に自分の姿を見てびっくりして何事だと思うだろう。
だから妻には、どうしても自分より長生きして欲しいと願っている。
そんな事が書かれてありました。
社会的には名の通った作家も、奥さんには頭が上がらないものなんだと
親近感を持ったものです。
ところで、今放送中のNHKの大河ドラマの『功名が辻』。
ここぞという時は、夫のために色々頑張って活躍する山内一豊の妻の千代ですが、
ドラマの中の千代は、一見寝坊だしドジだし、全然内助の功を発揮しそうにないようにも
見える。夫婦でこのドラマを見ていた私が、
「千代ってさあ、きっと、普段はまあアレだけど、年に何回か肝心な時には役に立つ、
私みたいだね」と言う。
あはははと大笑いした夫は、そうかもねえと案外素直に認めた。
たとえそれが、『恥ずかしさを共有』して、恥ずかしい買い物をしてくれる事であっても。
確実に夫、家族の役にたっていることに間違いない。
花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ (by イノキ)
by riro11
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