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鍼治療<2> ~プロの仕事とは?~

<1>の続きです。
今回の施術を受けて一番感じた事と言えば。
鍼灸師さんの、とにかく患者の痛みをとってあげたい、楽にしてあげたい、
という気持ちが、施術からひしひしと伝わってきた事です。



詳しい問診からも、それは感じられました。
まずどこがどんな風に、どういう時に痛むかを詳しく聞かれます。

うつ伏せの20分間が終了して鍼を抜きますが、
鍼を抜くさい、筋肉が弛緩していないと鍼は抜きにくく、
逆に十分弛緩していると、鍼はスッと抜ける。
その時の手ごたえで、鍼の効き具合がわかるようです。

私の場合、やはり首の上部がまだ硬かったらしく、
一旦すべて抜き終えてから、さらに首の左右に数本ずつ、
鍼を「うっては抜く」を繰り返し行ってくれました。

さらに施術終了後、首を左右に回して、首、肩の痛み具合を聞かれ、
「随分楽になったけど、首を回すとまだ痛みを感じる」と言うと、
もう一回寝て下さいと言われ。
再び、痛みのあった左側の首に、集中的に「うっては抜く」を繰り返します。
おかげで、最後はフッと痛みがなくなりました。

終わった後、血が上部に集まったせいか、顔が上気してきました。
少し頭もふらふらする感じで、しばらく、そのままベッドで横たわって休みました。
どっと疲れがでて、眠い。でもこのまま横になっていたら、
ぐっすり眠り込んで帰れなくなりそうだったので、
どうにかこうにか気力をしぼって、起きだしました。

鍼灸師さんから、「くれぐれも今日はゆっくり休んでくださいね」と言われたのですが、
「今日はPCもやっちゃダメですよね」なんてうっかり聞いてしまい。
案の定、(とんでもない!)という顔をされ、大事にしないとダメですと
懇々と言われました。

こういう、直接患者の体に触れ、その反応を見ながら応える様な施術には、
施術者の気持ち、いわば「気」と呼ばれるものが、
ストレートに伝わってくるのでしょうね。
真剣に施術に取り込んでくれた、鍼灸師さんの気持ちが、
体からも心からも十分に伝わりました。

この時、自分のために良くなりたいのはもちろんですが、
一生懸命に鍼をうってくれたこの人のためにも、
良くならなければ申し訳ないと、強く思ったのです。

プロという人は、自分の仕事にプライドと責任を持つ人。
そして。
プロの仕事というのは結局、直接的にも間接的にも、
自分のためだけではなく、人の役に立ちたいという事を、
意識のどこかに持ち続けている人なんだろうと。

今回、そんな事を思いました。
by riro11 | 2005-12-02 23:37 | 風趣


花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ      (by イノキ)


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