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ケ・セラ・セラ(なるようになるさ)

昨日は、中学校の参観&合同懇談会(進路説明)。で、例によって例のごとく、ママ友達とファミレスで情報交換。まあ、何だかどこの家でも、ごったごったしてました…。

現に運転手を買ってでたママ友のご子息は、前日も頭痛で学校をお休みしていたそうだ。
このところ他にも休んでいる子が多いらしく、先日もその子が「明日、遊ぼう」という電話をかけた家の子も、その日学校を休んでいて、「今日休んだってのに、明日ぐらい家にいなさ~い!!」という母の怒鳴り声が受話器の向うから聞こえてきたので、その子は慌てて電話を切ったそうな。
いつの間にか部活をやめちゃっていた子も多かった。知らぬうちに、各方面色々えらいことになってるようだ。



今日の集まりは、この学年始まって以来の人の多さ。参観も廊下から覗いたが、皆静かに
真面目にやっています。家では、?の我が息子も、けっこうピシッとしていたが、
後ろ斜めから見た子供のぷっくりしたほっぺたには、まだまだ幼さが滲んでいました。

体育館での合同懇談会の席で、学年主任の話。
昔の日本には15歳と言えば、元服といってその日からいきなり大人扱いされる儀式があった。多くの民族にも似たような儀式(イニシエーション)がある。
この年頃の子供達は胸の内に嵐を抱え込んで、人生の中で一番自分でも自分がわからない時期であり、それは世界万国共通なのだそうだ。そしてこの儀式を行う事によって、無理やりだろうが何だろうが、とにかく「今日からアナタは大人だからね」と、社会から大人認定される。とにかくぐじぐじ悩む暇もなく、大人にならねばならぬ。それがかえって、いいのだそうだ。そうなったらそうなったで、けっこう形に中身が追いついていくらしい。
現代の若者の苦しさは、そんな儀式がない(あっても実質上無効)事に因るのかもしれないと思った。

終わってから、ある女の子のお母さんが、うちの子お勉強がね~と言って、その後こう嘆いた。「それで将来どうするのって言ったら、私は“犬”がいいって言うのよぉ…。」
その家は以前から飼っていた大型犬に加えて、最近リタイヤした老盲導犬を飼い始めたばかり。散歩に連れていっているのをよく見かけていた。
「いいじゃない。盲導犬の訓練士なんて。りっぱな仕事だよー」と言ったら、
「そうじゃないのよ。犬の訓練士じゃなくって、犬そのものなのよ。犬になりたいんだって!」 「・・・。」
何ともフォローの言葉がでない私達を置いて、「じゃあ、また~」と彼女はさびしそうな顔をして去っていきました。まさか犬とは…。そりゃあ、心配するわ~。
するとママ友のひとりも、「うちの息子だって、警察官になりたいっていうのは、どうやら銃が撃ちたいかららしいのよ。最近エアガンを持って、遊びに行ってるから…」と続けて嘆いた。

帰り道、車の中でひょんな事から、くだんのママ友が「20世紀少年」by浦沢直樹の漫画を全巻、持っていると言いだした。
「誰が読むの? 息子が?」
「違うわよ。私だけよ」 そうねー、あれは、時代が私たちの子供の時とジャストミートなので、私たちの年代の大人が読んだ方が断然面白い。
という事で、その漫画を楽しみに毎回美容院に通ってチマチマ読んでいた私に、全巻貸してくれる運びになった! しかもそのまま車で取りに行き、家まで持ってきてくれた。
なんて、優しい! まあ色々私の話を聞いて、きっと気の毒に思ったに違いない。

私も、警察官というよりはどちらかというと傭兵を目指しそうな?息子を持つそのママ友に、
こんど「MASTERキートン」を全巻貸そうかというと、
「やめてよー、息子がますます、その気になっちゃうじゃないのー」と断わられた。
by riro11 | 2005-05-18 15:14 | 苦笑


花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ      (by イノキ)


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